No Rainbows, No Ruby Slippers, But a Pen

本ブログでは研究関連で読んでいる書籍、(新作)映画作品の紹介、日々の考察を中心に共有していきます。また、漫画、アニメ、小説、写真などについても感想などを述べていけたらと思っています。

【要約】Antoine Damiens, LGBTQ Film Festivals: Curating Queernessのチャプター1

Antoine DamiensのLGBTQ Film Festivalsのチャプター1の要約を残しておきます。 Chapter 1 "Festivals that (did not) Matter: Festivals' Archival Practices and the Field Imaginary of Festival Studies" ・LGBTQ映画祭研究においてアーカイブ調査はどの…

【要約】Antoine Damiens, LGBTQ Film Festivals: Curating Queernessのイントロダクション

毎年12月に開催される日本映画学会の全国大会を終えました。今回は今年の春に修士課程へ入学した大学院生がケン・ローチの『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016)について発表しました。博士後期課程へ進むか、あるいは就職活動をするか、はたまた他の活動…

『ユリイカ』2020年4月号 特集グザヴィエ ・ドランに寄稿しました。

現在、『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』が公開中のグザヴィエ ・ドラン監督の特集が『ユリイカ』2020年4月号で組まれました。 3/13(金)公開!『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』予告 僕は「ドロシーの友だち同士の往復書簡」という題名で寄稿しています…

英単語/英語表現 2019.08.20

1. genealogy (n): 系譜、系譜学 2. shortcircuit (v):(障害・手続きなどを)避けて通る、避ける;(〜)邪魔する、中断させる 3. dispense with (v): (〜)不要にする、省く 4. dissipation (n):消散、消失 5. tenacity of (n): 不屈、粘り強さ 6. maul (…

書評掲載のお知らせ エラ・ショハット/ロバート・スタム著『支配と抵抗の映像文化』

2019年6月8日発売の『図書新聞』にエラ・ショハット/ロバート・スタム著『支配と抵抗の映像文化─西洋中心主義と他者を考える』の書評を寄稿しました。すごく分厚く、広い専門知識を問われるので一人で読むのは大変かもしれませんが、読書会や授業で使うのを…

田嶋 一『〈少年〉と〈青年〉の近代日本: 人間形成と教育の社会史』を読んだ。

図書館で田嶋一氏の『〈少年〉と〈青年〉の近代日本: 人間形成と教育の社会史』が新刊棚に置かれているのを偶然見つけたので、早速ざっくりだが読んだ。2016年の発売なので博論執筆のときに出会いたかった一冊。 タイトルの通り、「少年」と「青年」という概…

橋口亮輔『僕は前からここにいた』

久しぶりに橋口亮輔監督のエッセイ集『僕は前からここにいた』を手に取った。博論で木下惠介について書いたとき、橋口監督のエッセイ集には何度も目を通したのだけれど、今回は大きく心を揺さぶられた箇所があったので引用しておきたい。 「大学時代、僕は8…

博士後期課程を修了しました。

2017年3月23日、博士後期課程を修了しました。3年間で博士論文を書くのは正直かなりしんどかったです。しかし、これ以上かけても良いのは書けない、とある程度のところで見切りをつけたことが結果的にうまく運び、3年で目標を一つ達成できたことは素直に嬉し…

SCMS2017から帰ってきました。

シカゴで開催されたSCMS2017への参加を終え、二日前に帰国しました。SCMSには修士のころから入会していましたが、参加・口頭発表をしたのは今回が初めてでした。 発表は初日、しかも僕は一番最初の枠(10:00~11:45)の一番最初の発表順を任されていたため、…

表象文化論学会ニューズレターREPRE第28号に新刊紹介文が掲載されました。

表象文化論学会ニューズレターREPRE第28号で、小野智恵さんの『ロバート・アルトマン 即興性のパラドクス ニュー・シネマ時代のスタイル』 (勁草書房、2016年3月)について短い紹介文を書かせていただきました。 表象文化論学会ニューズレター〈REPRE〉:新…

論文校正についてのメモ

今日、査読に通った論文の再校を提出した。 再校は初校で訂正した部分を確認する程度で、と書いてあったので本当に確認するしかしなかった。指導教官に「加筆修正しても良かったんだよ」と言われ、正直心が揺らいでしまったが、次の論文のことを考えたいので…

2015年12月購入書籍

2015年もあと三日で終わりですね。来年は博士後期課程3年目なので、いろいろと気合を入れなければならない年になりそうだ。とりあえず来年の目標は、「余裕をもった論文執筆」。 備忘録に、12月に購入した書籍のリストを作りました。 ユリイカ 2016年1月号 …

最近購入した書籍 10月5日

本棚にこれ以上スペースがないが、また書籍をいくつか購入したので記録しておく。 『ユリイカ』特集マンガ実写映画の世界 ユリイカ 2015年10月号 特集=マンガ実写映画の世界 -『るろうに剣心』から『進撃の巨人』『バクマン。』『俺物語!!』へ 作者: 大友啓…

最近読んだ書籍と論文 8/24~9/3

大雨が一週間も続いているため、研究室へ行くのが億劫になり自宅で作業をする日も多かったんだが、この三日ほど院生室で作業した結果、やはり自宅より研究室の方が数段作業が捗ることが改めて分かった。この夏休みで博士後期課程も残すところ1年半。映画を見…

英単語 August 13, 2015

The below is the list of vocabulary I looked while reading pages 66-75 from In a Queer Time and Place. counterfeit : made to look like an exact copy of something in order to trick people 1 : made in imitation of something else with intent …

岩崎昶『ヒトラーと映画』(1975年、朝日新聞社)pp. 120~136

今週末から始まる集中講義に向けて事前に配布された資料の中に、岩崎昶の『ヒトラーと映画』から120〜136頁を抜粋したものがある。岩崎昶(1903-1981)は映画批評家で映画製作に携わっていた。映画に関する著書も多く、今回のリーディング・アサインメントは…

夏季休暇中の読書予定

毎週木曜日はゼミの勉強会が開催される。博士後期課程の院生が毎週二人ずつ研究の進捗状況を共有する形をとっている。今週は私の番だったんだが、論文を査読に提出したばかりでまとまったネタが思いつかなかったので、夏季休暇中に読む書籍を紹介したのでこ…

ウィリアム・フォークナーに関する参考文献

今日の勉強会は、ウィリアム・フォークナーの文学作品について修士論文を執筆しているM2の発表だった。文学と映画の関係について私自身あまり詳しくないが、発表内容がとても分かりやすく、興味深い情報をたくさん得られた。 紹介されていた参考文献を記して…

本を二冊買いました。

修士課程時代の友人が編集に携わった野崎歓さんの『アンドレ・バザン 映画を信じた男』を読んでから、バザンをもっと読みたいと思い、最近新訳で発売された『映画とは何か』の上下巻を読もうと、避暑地代わりに生協の本屋さんへ行ってきた。 買うのは二冊だ…

7月10日購入書籍リスト

幸い、今年度から研究奨励費を頂いている。これにより、研究に必要だと思われる書籍を自由に購入できるようになった。書籍を公費で購入すること自体は今日が初めてだったから、レジでの手続きに少し戸惑ったが無事に購入、検収を終えた。 From this school y…