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No Rainbows, No Ruby Slippers, But a Pen

本ブログでは研究関連で読んでいる書籍、(新作)映画作品の紹介、日々の考察を中心に共有していきます。また、漫画、アニメ、小説、写真、絵画などについても感想などを述べていけたらと思っています。

CineMagaziNet!19号刊行のお知らせ

京都大学大学院人間・環境学研究科の映画ゼミが運営するCineMagaziNet!という電子ジャーナルの19号が刊行されました。ぜひご一読ください。 http://www.cmn.hs.h.kyoto-u.ac.jp/CMN19/index-2015.html

英単語 October 26、2015

Below is the list of English words and phrases I looked up while reading Amanda Putnam's "Mean Ladies: Transgendred Villains in Disney Films." disconcert : to make (someone) upset or embarrassed transitive verb 1: to throw into confusion 2…

受理論文二本目

今年の九月に採択が決定した投稿論文に加えて、九月末に再審査用に投稿した論文の審査結果が本日午後に届いた。結果は「掲載することとあいなりました」。 率直な気持ちを表すと、鼻血が出るくらい嬉しかった。論文を再投稿してからずっと考えないように努め…

キネマ旬報!!

うちの大学には映画ゼミがあるにもかかわらず、これまで戦後から70年代前半くらいまでの『キネマ旬報』がきちんと収蔵されていなかった。50年代後半くらいからはまばらに揃っていて、学内で資料調査をする度に「探している号がないじゃないか!」とイライラ…

HOME(2015)と『美女と野獣』(1991)

夏期休暇が終わり、後期の授業も先週から始まった。今期の学部生/修士向けの映画学授業の初日では、ティム・ジョンソン監督のHOME(2015、日本未公開)が紹介された。アメリカでDVDが最近発売されたばかりだ。主人公のひとりである宇宙人Ohがちょっとブサイ…

最近購入した書籍 10月5日

本棚にこれ以上スペースがないが、また書籍をいくつか購入したので記録しておく。 『ユリイカ』特集マンガ実写映画の世界 ユリイカ 2015年10月号 特集=マンガ実写映画の世界 -『るろうに剣心』から『進撃の巨人』『バクマン。』『俺物語!!』へ 作者: 大友啓…

機内で観た映画メモ

9月28日から3泊5日でロサンゼルスへ行ってきた。機内の映画セレクションが充実していたので、見逃していた映画や気になっていた映画を数本観ることができたので、メモしておこう。 SPY (Paul Feig監督、2015年) 主演のメリッサ・マッカーシーが大好きで、ア…

夏季休暇中の課題を完了

夏季休暇もあと数日というところで、ようやく課題を全て終えることができた。 リーディングはまだまだ山積みだが、9月末までに終わらせる必要があった所属研究科の紀要論文、某学会の査読論文と12月に開催される全国大会の口頭発表要旨の三つを無事に提出し…

2015年7月の表象文化論学会での口頭発表要約

2015年7月5日に開催された表象文化論学会で行なった口頭発表の要約が刊行されました。武蔵大学の北村紗衣氏にご執筆頂きました。ぜひご一読ください。 表象文化論学会ニューズレター〈REPRE〉:第10回大会報告:パネル1 (原稿ラッシュで運動不足が続いてか…

受理論文一本目

博士論文を出すためには、学術雑誌や大学紀要などに論文が三報掲載されることが必要条件となっている(らしい。公式な場や書面で伝えられたことはない)。博士課程に進学してから、この「三本ルール」におびえなが論文を書いては投稿を繰り返してきた。 この…

最近読んだ書籍と論文 8/24~9/3

大雨が一週間も続いているため、研究室へ行くのが億劫になり自宅で作業をする日も多かったんだが、この三日ほど院生室で作業した結果、やはり自宅より研究室の方が数段作業が捗ることが改めて分かった。この夏休みで博士後期課程も残すところ1年半。映画を見…

第11回 ふかくさ町家シネマ(コミュニティアーカイブの上映)のお知らせ

ふしみふかくさコミュニティアーカイブの松浦さと子先生から以下のお知らせを頂いたので、共有したい。本当は祇園祭の日に開催予定だったらしいが、台風直撃の日でもあったので、延期されてたのかな。台風で参加できなかったと悔しがっていた僕にとっては嬉…

集中講義で観た映画

先週金曜日から本日までに4日間で15コマあった集中講義を終えた。講師は谷川建司先生。講義の主な検証対象は映画評論家の岩崎昶で、今回は彼が論じた映画群から数本を実際に見て、論評と照らし合わせて議論した。講義で観た映画を書いておく。 レニ・リーフ…

英単語 August 13, 2015

The below is the list of vocabulary I looked while reading pages 66-75 from In a Queer Time and Place. counterfeit : made to look like an exact copy of something in order to trick people 1 : made in imitation of something else with intent …

英単語 August 12, 2015

Below is the list of vocabulary I looked up while reading pp. 49-56 from Judith Halberstam's In a Queer Time and Place: Transgender Bodies, Subcultural Lives. flaunt verb (used without object) 1. to parade or display oneself conspicuously,…

REC公開講座 「8ミリ収集でたどる映像歴史社会学の試み  - コミュニティアーカイブ作成の実践から - 」

この10月と11月に龍谷大学にて開講される公開講座で一回分の講師を務めることになりました。講座のタイトルは、「8ミリ収集でたどる映像歴史社会学の試み - コミュニティアーカイブ作成の実践から - 」です。 私が担当する11月5日は、次の内容でお話する予…

岩崎昶『ヒトラーと映画』(1975年、朝日新聞社)pp. 120~136

今週末から始まる集中講義に向けて事前に配布された資料の中に、岩崎昶の『ヒトラーと映画』から120〜136頁を抜粋したものがある。岩崎昶(1903-1981)は映画批評家で映画製作に携わっていた。映画に関する著書も多く、今回のリーディング・アサインメントは…

誰に感情移入すればいいのか〜『インサイド・ヘッド』(2015年)

ピート・ドクター監督の『インサイド・ヘッド』(Inside Out、2015年)を公開日に観てきたんだが、感想を書こうと思って色々考えていたら、いつの間にか時間が経ってしまったので、気になった点だけ書いておきたい。 「インサイド・ヘッド」ストーリー予告 -…

夏季休暇中の読書予定

毎週木曜日はゼミの勉強会が開催される。博士後期課程の院生が毎週二人ずつ研究の進捗状況を共有する形をとっている。今週は私の番だったんだが、論文を査読に提出したばかりでまとまったネタが思いつかなかったので、夏季休暇中に読む書籍を紹介したのでこ…

ウィリアム・フォークナーに関する参考文献

今日の勉強会は、ウィリアム・フォークナーの文学作品について修士論文を執筆しているM2の発表だった。文学と映画の関係について私自身あまり詳しくないが、発表内容がとても分かりやすく、興味深い情報をたくさん得られた。 紹介されていた参考文献を記して…

英単語 July 24, 2015

Below is the list of English words I looked up while reading page 1~5 of Style: Lessons in Clarity and Grace (Eleventh Edition) by Joseph M. Williams and Joseph Bizup. turgid adjective 1. swollen; distended; tumid. 腫れ上がった 2. inflated…

本を二冊買いました。

修士課程時代の友人が編集に携わった野崎歓さんの『アンドレ・バザン 映画を信じた男』を読んでから、バザンをもっと読みたいと思い、最近新訳で発売された『映画とは何か』の上下巻を読もうと、避暑地代わりに生協の本屋さんへ行ってきた。 買うのは二冊だ…

ちょっと暗すぎじゃないか〜『カミングアウト』

犬童一利監督作『カミングアウト』(2014年)をDVDで観た。横川泰次が製作を担当しし、高橋直人主演である。 www.youtube.com 主人公は大学生の赤間陽で、本作は基本的に陽が友人であり、陽が恋心を抱いている緑川昇(岡本優)や家族にゲイであることをカミ…

第10回表象文化論学会での反省点

前回のエントリーで書いたとおり、7月5日に早稲田大学戸山キャンパスで開催された第10回表象文化論学会でパネル発表を行なった。今回は、発表の形式や質疑応答での反省点について書き留めておく。 ①今回の発表では、各自20-25分が与えられていた。司会を務め…

第10回表象文化論学会でパネル発表します(2015/07/05)

今週末、早稲田大学の早稲田キャンパスと戸山キャンパスで開催される第10回表象文化論学会にてパネル発表します。 午前(10:00-12:00): パネル1:映画的問題の格闘の場としての〈家族〉──1930-60年代日本映画をめぐって(32号館1階127教室) ・小津安二郎…

地域と映像:深草町家シネマの活動例

この春から新しくゼミに入ってきた院生と「地域と映像」というトピックで話をしていた時、龍谷大学政策学部松浦ゼミの学生が関わっている町家シネマについて伝えた。 深草町家シネマの活動例については、こちらから↓ HOPE!~龍大生なう。~ vol.30 政策学部…

ホーム・ムーヴィーを定義するのは難しい

7月の学会発表へ向けて、今日はホーム・ムーヴィーの定義について調べ直していた。 そもそも、英語でhome movieとかかれる、この映画カテゴリーは日本語にするのも一苦労だ。文献によって、「ホームムービー」、「ホーム・ムービー」、「ホーム・ムーヴィ」…

映画作家松山のぞみさんの作品について覚書

今年度から映画作家の松山のぞみさんがゼミに加わった。私が所属するゼミには映画製作を行なう大学院生も在籍しており、活発に作品を製作、発表している松山さんの加入は映画研究を行なう上で大変心強い。 松山さんの経歴についてはこちらから。 Melting Bor…

The Language of Love (Dir. Laura Scrivano)について

ショートフィルムを毎日一本ずつ観ているんですが、最近面白いと思ったものにThe Language of Loveという作品がある。 THE LANGUAGE OF LOVE 'Amazing' Ellen ... フランス語のテストの最中、17歳の少年チャーリー(Kim Ho)は彼自身と友人のサムに密…

Judy Garland The Concert Years (Dir. David Heeley)についての覚書

今年度のゼミは、Richard Dyer(リチャード・ダイヤー)のHeavenly Bodiesに収録されている"Judy Garland and gay men"を精読することから始まった。留学中にジュディ・ガーランドが出演する映画作品を多数観たり、卒論でガーランド主演の『オズの魔法使』を…

博士後期課程2年目が始まりました。

2015年4月より、博士後期課程2年目が始まった。今年度から新しい指導教員のもとで、研究を行なうことになった。ゼミのメンバー自体に変化はないが、新しい環境にうきうきしている。 今年度の目標は博士論文の大まかな枠組みを書ききってしまうことである。私…

「ホームムービーの日」について記事を書きました。

ドキュメンタリーカルチャーマガジン『neoneo』のweb版に、「ホームムービーの日」について記事を書きました。ご笑覧頂けたら幸いです。 【Kansai Cinema Report】「ホームムービーの日」を知っていますか? text 久保豊 | neoneo web

『ベイマックス』(ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ、2014)についての覚書

『ベイマックス』本予告編 - YouTube ディズニーの最新作『ベイマックス』を観てきた。率直な感想を言えば、エピソードを詰め込み過ぎて、一貫した話の筋立てを組み立てられていない印象を受けた。日本公開版の予告編と実際の映画内容が懸け離れているという…

東京でリサーチ@松竹大谷図書館

12月19日から22日までの間、東京でリサーチを行なった。今回はフィルムセンター、国立国会図書館、早稲田大学演劇博物館、松竹大谷図書館を訪れた。 今回の記事では、松竹大谷図書館でのリサーチについて共有したい。本施設では、2004年以前の資料に関しては…

口頭発表を終えました2014

先週末(12月6日)は、大阪大学で開催された第十回日本映画学会で口頭発表を行なった。 http://jscs.h.kyoto-u.ac.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%98%A0%E7%94%BB%E5%AD%A6%E4%BC%9A%E7%AC%AC10%E5%9B%9E%E5%85%A8%E5%9B%BD%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E3%83%97%E3%83%AD%…

『小野寺の弟・小野寺の姉』(西田征史、2014年):向井理の演技について思うこと

映画「小野寺の弟・小野寺の姉」予告編 - YouTube 西田征史監督・脚本の『小野寺の弟・小野寺の姉』(2014年)が本日から公開されている。公開初日、映画館で初回を観てきたのだが、姉弟を演じる片桐はいりと向井理のやりとりに心温まる作品だ。映画が終わる…

『グレース・オブ・モナコ 王妃の切り札』(オリビエ・ダアン、2013)

Grace of Monaco - HD Main Trailer - Official Warner ... 1950年代を代表するハリウッド女優グレース・ケリーは人気女優の座を降り、モナコ公国の公妃となった。アメリカを離れ、女優として生きたハリウッドを離れ、国を救うためにグレース・ケリーが成し…

『ヒックとドラゴン』(How to Train Your Dragon, 2010)について

ドリームワークスによって2010年に公開された『ヒックとドラゴン』(How to Train Your Dragon, Chris Sanders and Dean DeBlois)について、今学期の映画学の授業で考察が始まった。 'How to Train Your Dragon' Trailer HD - YouTube 前期は『アナ…

DC1の海外渡航に関する注意メモ

今回は日本学術振興会特別研究員DC採用中の海外渡航について。 8月から国際日本文化研究センターで開かれている日本映画の研究会にオブザーバーとしているのだが、そこで知り合った先生方と海外留学について話をする機会があった。映画学は欧米で発展した学…

新しい論文を発表しました。

ホーム・ムーヴィーに関する修士論文の第三章を改稿した論文を発表しました。 CineMagaziNet! no.18 Yutaka Kubo The Function of the Semi-Private Sphere in Home Moviemaking and Exhibition 私的空間と公的空間という二元論的な空間の枠組みに当てはまら…

参考文献を整理する。

博士論文執筆に向けて私が一番気をつけようと考えていることは、資料整理をしっかりするということ。修士論文執筆の際、コピーした参考文献を積み重ねたり、バラバラのファイルに入れてしまい、引用したい時になると毎回机中を探していた。作業効率が非常に…

映画『STAND BY ME ドラえもん』

"Doraemon should never be made into 3D." This was my first thought when I saw the trailer of STAND BY ME Doraemon in February. And now I regret that I had ever thought that way. This movie will make you laugh through tears. 映画『STAND BY …

映画『GODZILLA』(2014)

「GODZILLA ゴジラ」予告3 - YouTube 公開中の『GODZILLA』(ギャレス・エドワース、2014)を観てきた。TOHO CINEMASへ映画を見に行くたびにずいぶん前から予告編が流れていたこともあり、ずっと気になっていた作品。 今日は映画1100円の日だったので、…

第四回深草町家シネマ:若い映画観客にとっての「懐かしさ」の欠如

昨夜は第四回深草町家シネマに参加してきた。龍谷大学深草キャンパスへ行くこと自体が初めてだったので、そういった意味でもワクワクしながら会場へと足を運んだ。 表題にもあるように、深草町家シネマは今回で四回目を迎えた。写真を撮り忘れたが、風情溢れ…

映画『マレフィセント』(2014):おでこにキスでもキスはキス(*ネタバレあり)

ロバート・ストロンバーグ監督の『マレフィセント』(Meleficent、2014)を3D・DOLBY-ATMOSで観てきた。1959年公開のクライド・ジェロニミ監督による『眠れる森の美女』に登場する「魔女」マレフィセントを中心人物とし、マレフィセントが王女オーロラにかけ…

7月10日購入書籍リスト

幸い、今年度から研究奨励費を頂いている。これにより、研究に必要だと思われる書籍を自由に購入できるようになった。書籍を公費で購入すること自体は今日が初めてだったから、レジでの手続きに少し戸惑ったが無事に購入、検収を終えた。 From this school y…

映画の色について:木下恵介『カルメン故郷に帰る』

富士フイルムが国産カラーフィルムの発明に勤しんでいたころ、日本映画監督協会は押し寄せる外国カラー映画の情勢に立ち向かう術を考える必要にせめられていた。そこで、富士フイルムから国産カラー映画の製作を持ちかけられた時、当時理事であった小津安二…

映画の色について:テクニカラー、アグファカラー、フジカラー

木下恵介『カルメン故郷に帰る』(1951)に関する先行研究を読んでいると、映画の色について面白い比較があったので以下にまとめてみたい。 戦後、日本で最初に公開されたアメリカのテクニカラー映画は、ウォルター・ラングの『ステート・フェア』(1945)である…

メモ:夏休み中のリサーチ

博士後期課程での研究も三ヶ月が過ぎた。この期間で残念ながら一本も論文を書くことは出来ていないが、今後の研究の方向性は見えてきている。この夏休み中は資料集めをするために、下記の二つの場所へ行ってみたいと考えている。 1. 木下恵介記念館 http://w…

Postwar Japan in Film: final week

今週でやく2ヶ月半同社大学で開講されていたスタンフォード大学のプログラムが終了した。よって、Postwar Japan in Filmも今回が最後の授業となった。 残念ながら今週は議論をする枠はなかったのだが、今回は木下恵介の『二十四の瞳』(1954年)を観た。戦…