No Rainbows, No Ruby Slippers, But a Pen

本ブログでは研究関連で読んでいる書籍、(新作)映画作品の紹介、日々の考察を中心に共有していきます。また、漫画、アニメ、小説、写真などについても感想などを述べていけたらと思っています。

京都大学映画コロキアムでの発表

6月6日、映画研究者の木下千花先生主催による京都大学映画コロキアムで発表してきた。テーマは今度の表象文化論学会で喋る「2010年代の日本映画においてゲイ男性を描写すること/演じること」。

 

口頭発表の形式は、発表が20分で、質疑応答が20分だった。正確には計っていないが5分ほど喋り過ぎた気がする。日本映像学会で関西にいらした早稲田大学藤井仁子先生が、木下先生が参加しているアンドレ・バザン研究会が最近刊行した翻訳集に対する書評を行うことが決定していたので、コロキアムの通常枠で僕の発表にコメントしてくださった。

 

今回は李相日監督の『怒り』のショット分析を主に行った。発表自体は、正直に言って荒削り過ぎたので、考えていたことを正確に伝えられたかどうかは分からない。ただ、質疑応答ではかなり有益な示唆をいただけたので、7月の学会では議論がもっとしっかりした状態のもので話せると思う。もちろん、それまでにはかなりのリサーチが必要ではあるのだけど、何が必要かは大体道筋が立てられている(つもり)。

 

口頭発表の準備も必要だが、来週には英語論文の締め切りがあるので、まずはそちらをどうにかしないとな。良い報告ができるように頑張ろう。

 

怒り Blu-ray 豪華版

怒り Blu-ray 豪華版

 

 

**********************

ようやく千葉雅也さんの『勉強の哲学 来たるべきバカのために』(文藝春秋、2017)を読み始めた。まだ60頁ほどしか読めていないが、Aha! momentがところどころにあって読んでいて楽しい。授業で学部生に紹介しよう。

 

勉強の哲学 来たるべきバカのために

勉強の哲学 来たるべきバカのために