No Rainbows, No Ruby Slippers, But a Pen

本ブログでは研究関連で読んでいる書籍、(新作)映画作品の紹介、日々の考察を中心に共有していきます。また、漫画、アニメ、小説、写真などについても感想などを述べていけたらと思っています。

第10回表象文化論学会での反省点

前回のエントリーで書いたとおり、7月5日に早稲田大学戸山キャンパスで開催された第10回表象文化論学会でパネル発表を行なった。今回は、発表の形式や質疑応答での反省点について書き留めておく。

 

①今回の発表では、各自20-25分が与えられていた。司会を務めてくださった首都東京大学木下千花先生から事前に「発表は原則20分で」と連絡があったため、もともと25分くらいで構成していた発表内容を20分に収まるように編集し直したのが発表直前までの出来事。一応20分30秒程度に調整して本番に挑んだ。発表後、デスクに置かれていた時計でも同じくらいの時間だった。

 

発表原稿を見ずに発表できるのが一番楽しいのだが、限られた時間を無駄にするわけにはいかない。ただ、本番で何が起こるか分からないのが学会発表というもので、写真の説明をしたりなど、原稿に書いていないことを喋るともたもたした印象を出してしまった。

 

原稿を20分にという時間制限は結果として、私たちのパネルにとって大きな助けになった。というのも、コメンテーターの斉藤綾子先生やフロアからの質疑応答に十分に時間を取る事ができたからである。

 

自分の発表後、他のパネル発表にも参加したけれど、発表時間もバラバラで25分を越えて喋っている方もいた。喋れることがあるのはすごいことだけど、時間がありすぎるとまとまりがない発表になってしまうのではないかという印象を受けた。今回は木下先生のパネル運営から多くを学んだ。

 

②レジュメのサイズについて。私はB4を持っていったんだが、他のお二人はB4より大きかった。レジュメのサイズってあまり真剣に考えたことなかったんだが、決まりはあるんだろうか?

 

③発表中に映像を流す方法について。以前日本映画学会で口頭発表した時は、分析した映画から1分ほどの抜粋をして、上映している間は何も喋らずに待った。しかし、今回は「20分!」と発表直前も念入りに言われていたため(後で、冗談だったと言ってくれましたが正直びくびくしていた)、抜粋した映像を無音で流しながら説明を行なった。あとから考えると、映像を見せてから喋った方が良かったかもしれないと思ったが、時間制限があったので仕方ない。

 

ただ、映像を抜粋して見せたい部分だけ見せるのはできるだけ控えたい。時間制限のある口頭発表という場だったので仕方ないが。何か改善策はないものか。

 

質疑応答について。今回はたくさんのご指摘を頂いたので、これからの博論執筆の方向性を決めるうえで大変有益な経験をした。今回はコメントの内容について記述は控えるが、私は質疑応答が本当に下手だな、と改めて痛感した。

 

斉藤先生からおそらく4つか5つくらいの質問を頂いた。それを聞きながらメモを取って、何から話そうかと番号まで振っていたのに結局話をしている途中でいろんなところに話題がとんでしまった。フロアからの質問に対しても同様で、どうやって答えれば良いか悩みながら口を開くと支離滅裂なことを喋ってしまったんじゃないかと今振り返ると怖い。

 

発表を聞きにきてくれていた修士課程の時の同期は、「久保さんの誠実さが伝わってくる答え方でした」と言ってくれたが、質疑応答のマナーについては改善していきたい。

 

他にも反省点はあるんだが、他の方の発表を聞いていて共通して思ったのは自分が発表で扱う機材や映像クリップの使い方や見せ方について、事前にきちんと練習しておこうということ。フロアからは笑いが起こっていたけど、発表する側としては冷や汗ものだろう。