No Rainbows, No Ruby Slippers, But a Pen

本ブログでは研究関連で読んでいる書籍、(新作)映画作品の紹介、日々の考察を中心に共有していきます。また、漫画、アニメ、小説、写真などについても感想などを述べていけたらと思っています。

2020.08.03

 大学へ着任する際、「給与がいくらになるか聞いてはいけない」という暗黙の了解があると耳にしたことがある。現職場では応募の際に給与目安が明記されていたので大体の額は分かっていたが、他の大学に勤める人たちと話をすると、確かに着任日になるまで、あるいは給料日になるまで正確な額が分からなかったという場合も実際あるようだ。こんな暗黙の了解はいつから「了解」として認知されてきたんだろうと気になるけれど、そんなことよりも、実際の給与額が分からないと色々と困ることが出てくる。

 そんな困りごとの一つが賃貸物件の契約だろう。賃貸申し込みの際、勤め先や職種、年収の記入が求められる。年収の記載なしでは、申し込み時点で審査にすら書類を提出してもらえないこともあると聞いたことがあったので、僕もそこがすごく不安だった。「大学に聞いてもきっと教えてもらえない」と思っていた。けれども、現職場に着任する前に大学の人事課と給与課にえいやと連絡したら、意外とあっさり教えてくれて拍子抜けしたのを覚えている。

 何が「暗黙の了解」であるかを知っていることは大事だが、生活を成立・維持させるには情報が必要だ。特に、転職とともに転居が必要な場合、大体の「年収」を把握することで色々と立ち回りやすくなるし、転職先への利便性を十分に検討した部屋探しにつながるだろう。