今日は同僚とのTea Party 2026年10回目でもらったコメントをもとに本の原稿を改稿していた。原稿の中では言及していなかった映画について触れた方がいいんじゃないかと気づき、『リバーズ・エッジ』(2018)と『さよならくちびる』(2019)を流しながら原稿を書き進めた。とても久しぶりに見直したら、どっちもすんごく好きな作品であったと思い出せた。エンドロールの歌を比較しても面白いかもしれない。
no. 17 Before Stonewall (Greta Schiller & Robert Rosenberg, 1984)
次の本のために再視聴。歴史の勉強になる。
no. 18 Heightened Scrutiny (Sam Feder, 2025)
トランス男性である弁護士チェイス・スランジオによる反トランスジェンダー法に対する訴訟とその勝利までの過程を追ったドキュメンタリー映画。ニュースフッテージやTalking head styleを使ってる。Trans sensibilityという概念がストランジオの働き方においてどのような役割を果たしているのか。(ヘルス)ケアにおけるトランスフォビアやバイアスの存在。反トランスジェンダー法は子供を守るためだという主張もあるが、実際には大人も含めたトランスコミュニティへの制度的な差別であることがインタビューから語られる。この映画は、インタビュイーたちがカメラに向かって涙を浮かべる瞬間を静かに撮影する。まるで涙を待っているかのようにも思えるが、トランスジェンダーの人々が置かれた状況を語る行為においてなぜ涙が流されるのかについて、観客に問いかけているようにも見える。Gender affirmationにおけるタトゥーの意義についても考えさせられる。
Tara BarabazonのTen Drafts to Complete Your Phdを読み始めた。まだPrefaceだから議論はこれからだが、「私たちの多くは一度しか博士課程を経験しない」という指摘はその通りだ(p. 6)。だからこそ、博士課程の院生を指導する教員は、その一度きりの経験をもとにしたコースワークを考えるが、それで十分なのか?という問いから始まる。もっと体系化して実践するにはどうしたらいいのか。著名なアカデミックライティングの先行研究を参照しつつ、Brabazon自身の「失敗」を通じ試行錯誤の上で作り上げてきた実践論(博士課程院生と指導教員が特定の作業を10週間進めていき、10の草稿を書いていくことで、博士論文執筆の「終わり」を意識する)を提示する本のようだ。BrabazonのYouTubeチャンネルはここで前にも紹介したことがある。彼女の実践論から学んだことを僕自身も修士・博士課程の指導に活用したいし、僕の論文執筆にも使えるんじゃないかな。
前期入試がもうすぐ始まり、採点業務に駆り出される。その前に今月最後のTea Party a.k.a. 論文検討会を同僚とやった。今回で今年は5回目。自分の新書原稿の構成にコメントをもらい助かった。僕は同僚の新しい論文の構成についてコメントをして、普段はあんまり考えたことのない理論について思考を深めることができて楽しかった。一週間くらいはずっと採点業務に追われてしまうから、その間にしっかり原稿もできる範囲で進めたい。