2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧
レズビアン・ゲイ・クィア映画に関する文献を読んでいると、「キャンプ(camp)」という言葉をよく見かける。このキャンプと一緒に「ゲイの感受性(the gay sensibility)」という言葉も頻出するが、「ゲイの感受性」とは一体なんのこっちゃという反応があっ…
本日発売の『ユリイカ』2016年2月号「特集*原節子と<昭和>の風景」に寄稿をさせていただきました。 久保豊「天女の口づけーー『お嬢さん乾杯!』における原節子」p.155-163 木下惠介監督の『お嬢さん乾杯!』において、「なぜ男性主人公が原節子演じるヒ…
D1の終わり頃から、Futurelearnの授業をときどき受講している。無料のオンラインコースなので、英語の練習になるだけでなく、京都大学の授業だけでは得られない情報のソースを見つける機会として活用している。 今週と来週からいくつか授業を取ろうと考えて…
前回に引き続き、今回も「クィア映画とは何か?」という問いについてBenshoffとGriffinのQueer Imagesを使って復習したい。 クィア映画を定義するための第三の視点は、観客性(spectatorship)の問題である。この視点に従うならば、クィア映画とはレズビアン…
クィア映画と一言で表しても、実際のところ、それがどういう映画を指すのかを説明するのは容易ではない。日本映画史におけるクィア映画を研究しようと考えても、そもそもクィア映画がなんなのかを知らなければ、良い発見ができない可能性が(かなり)高い。…
今日、査読に通った論文の再校を提出した。 再校は初校で訂正した部分を確認する程度で、と書いてあったので本当に確認するしかしなかった。指導教官に「加筆修正しても良かったんだよ」と言われ、正直心が揺らいでしまったが、次の論文のことを考えたいので…
新年を迎えて、研究も通常運転に戻った。 1月5日締切だった女優論は、無事に完成して脱稿できた。指導教官にアドバイスを多く頂いたおかげで、思考プロセスが鮮明になった。自分の文章能力の低さというか、語彙の少なさを改めて実感したから、たくさん映画評…
新年明けましておめでとうございます。本年もぼちぼち研究関連など何かしら書き残せたらと思います。 前回も書きましたが、今年の目標は「余裕をもった論文執筆」。これにつきます。 元旦に四つ映画を見たのでメモしときます。 1)『映画ドラえもん 新・のび…