2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧
木下恵介『カルメン故郷に帰る』(1951)に関する先行研究を読んでいると、映画の色について面白い比較があったので以下にまとめてみたい。 戦後、日本で最初に公開されたアメリカのテクニカラー映画は、ウォルター・ラングの『ステート・フェア』(1945)である…
博士後期課程での研究も三ヶ月が過ぎた。この期間で残念ながら一本も論文を書くことは出来ていないが、今後の研究の方向性は見えてきている。この夏休み中は資料集めをするために、下記の二つの場所へ行ってみたいと考えている。 1. 木下恵介記念館 http://w…
今週でやく2ヶ月半同社大学で開講されていたスタンフォード大学のプログラムが終了した。よって、Postwar Japan in Filmも今回が最後の授業となった。 残念ながら今週は議論をする枠はなかったのだが、今回は木下恵介の『二十四の瞳』(1954年)を観た。戦…
今日の午後は京都大学附属図書館ラーニング・コモンズで開催された「将来リーダーになる君へ 専門外の専門書を読む」というプログラムに参加してきた。 京都大学附属図書館と京都大学学術出版会による共同プログラムで、京都大学名誉教授の佐藤文隆氏、東京…
フランス語初等クラスを受講してから早くも二ヶ月が経ち、段々と難しくなってきた。復習の意味も込めて、このブログでもフランス語について書いていこう。 まず、英語とは違い、フランス語の名詞は男性(masculin)と女性(féminin)に分かれ、それぞれ単数…
"Postwar Japan in Film"の第八週目授業では、周防正行『Shall we ダンス?』(1996年)を通して、1980、1990年代の特に団塊世代のサラリーマンブルーや趣味について議論した。 映画の予告編はこちらから。 Shall We Dance? (1996) trailer - YouTube 2004年に…
"Postwar Japan in Film"の第七週目授業は、伊丹十三『マルサの女』(1987年)を取り上げて、「この映画に登場するヒロインはどのようにして誕生したのか」という問いを中心に議論した。 『マルサの女』を未見の方はこちらから。 マルサの女 ー 伊丹 十三 - …
今週の"Postwar Japan in Film"の授業は、森田良光の1983年作品『家族ゲーム』(すばる文学賞を受賞した本間洋平の原作は1981年発表)を取り上げて、戦前から戦後にかけての日本の教育システムの変化、そして1980年代、1990年代における教室という空間の変化…