no. 110『ラストマイル』(塚原あゆ子、2024) 話題になっていたが見逃していたのでようやく。映画館で観てたらイライラしていたかもしれない。画面の質感、カメラの動かせ方、ショットとショットの間のテンポがテレビドラマっぽい。 no. 111『ファイブ・ナイ…
この2年半ほど関わっていたThe Cinema of Kinoshita Keisuke: Films of Joy and Sorrowがエディンバラ大学出版から刊行されました。映画監督・木下惠介に関して初めての英語論文集です。僕は、"The Celebration of Being Useless through Food: Portrayals o…
no. 100 Hamlet (Svend Gade & Heinz Schall, 1921) 女性のハムレットが主役。 no. 101 Ich mochte kein Mann sein (I Don't Want to Be a Man, Ernst Lubitsch, 1919) no. 102 『コクリコ坂から』(宮崎吾朗、2011) 前期のレポート課題はジブリ映画について…
no. 90 『化け猫あんずちゃん』(久野遙子、山下敦弘、2024) あんずちゃんがええ感じのおっさん感を出していて面白かった。喪の映画。 no. 91『東京蜃気楼』(坂東玉三郎、正岡裕之、1997) 坂東玉三郎に関するドキュメンタリー。東京とは何か、空間とは何か、…
no. 80『ドラマクィーン・ポップスター』(アレクシ・ラングロア、2024) 第32回レインボー・リール東京にて。めっっっっっっちゃくちゃ面白かった。 no. 81『記憶の鳥』(A Bird Called Memory、レオナルド・マルティネリ、2023) 第32回レインボー・リール東…
no. 70『日記を始めた日』(桂木友椰、2022) 野坂青年の横顔を映したファーストショットが良かった。日記を盗み読みしてしまったことが「良くなくていい」と表現するのもたまらんね。4分の短編。 映画 日記を始めた日 (2022) - allcinema no. 71『松坂さん』(…
『ユリイカ』2025年7月号(特集=成瀬巳喜男)へ、「ふくらまない男たちと、湿った記憶のあいだでーー成瀬巳喜男作品を「誤読」する」という論考を寄稿しました。成瀬映画は女優を中心に語られる傾向が強く、今回の依頼は成瀬映画における男について書くもの…
no. 61『女優と詩人』(成瀬巳喜男、1935) 5月末に締め切りだったけど、6月頭に出した原稿に向けて観た作品の一つ。 no. 62『妻よ薔薇のように』(成瀬巳喜男、1935) 5月末に締め切りだったけど、6月頭に出した原稿に向けて観た作品の一つ。 no. 63『噂の娘』(…
no. 51『サンダーボルツ』(ジェイク・シュライアー、2025) 主演のフローレン・ピューがとても良かったね。 no. 52『銀座化粧』(成瀬巳喜男、1951) 5月末に締め切りだったけど、6月頭に出した原稿に向けて観た作品の一つ。田中絹代がいいねぇ。 no. 53『お熱…
no. 41『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(大九明子、2025) さっちゃんがどこかで幸せになっていたらいいな。 no. 42『花まんま』(前田哲、2025) こってこての人情劇。ええもん見してもらいました。 no. 43『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(呉美保…
no. 31 Viet and Nam (Trương Minh Quý, 2024) SCMSの学会でシカゴへ4月冒頭に行ったときにパネルのメンバーたちと一緒に観に行った。掘る行為と何かを越えようとする主題の反復がしっかりしていて面白かった。 no. 32 Wicked (ジョン・M・チュウ、2024) 公…
no. 21 『FLEE』(ジョナス・ポエール・ラスムーセン、 2021) NHKで字幕版をやっていたので再見。授業で使いたいが、歴史的、社会的、政治的な背景をうまく学べる構成にしないと難しいな。 no. 22 『Demon City 鬼ゴロシ』(田中征爾、2025年) 河部真道の…
2025年2月27日(木)刊行の『ユリイカ』2025年3月号(特集 自炊)へ「紡ぎ直しの自炊――味覚の螺旋、喪失の空隙」という論考を寄稿しています。論考というか、エッセイのような感じもしながら書いた文章になりました。『リトルフォレスト』、『土を喰らう十二カ月…
no. 11『劇場版 SPY X FAMILY CODE: White』 うんちネタが面白かった。アーニャがかわいい。 no. 12 『小学校〜それは小さな社会〜』 今の小学校教員はこういう感じの指導をどこでもやってるんだろうか。競争社会がこうやって作られていくんだなって思うと、…
これまでTwitterで記録に残していた映画鑑賞記録を今年からはブログで残していくことにした。論文を書き始めると映画を見る頻度が一気に下がってしまうから、今年はもっと意識して観ていきたい。 no. 1 『バイオハザード』(ポール・W・S・アンダーソン、2002…
発売中の『ユリイカ』(特集 ペドロ・アルモドバル)へ論考「初めての欲望の再演――ペドロ・アルモドバル『ペイン・アンド・グローリー』におけるクィアな老いと痛み」を寄稿しました。アルモドバル作品とは正直なところ、距離をとって生きてきたので、寄稿依…
法政大学出版局より『映像アーカイブ・スタディーズ』(ミツヨ・ワダ・マルシアーノ編)が2025年1月に刊行されました。過去5年ほど関わってきた科研費のプロジェクトの成果が書籍化されたものです。僕は以下2本論文を寄稿しています。ぜひ読んでいただければ…
7月5日、石川県運転免許センターで普通自動車免許をゲットしてきた。39歳にして初めての運転免許ーーちなみに原付免許は持っていたーーを手にし、昨夜は一人で祝杯をあげた。最初の車は擦ったりしても涙を流さないような価格帯の車にしようと思っているが、…
ドイツのデュッセルドルフ大学出版よりBeyond Diversity: Queer Politics, Activism, and Representation in Contemporary Japanが出版されました。僕は"Feeling the Friction: Reworking Japanese Film Studies/ Criticism from a Queer Lens"という論文を…
お仕事の報告です。京都服飾文化研究財団が刊行している機関誌『Fashion Talks...』の15号にお声がけいただき、論考を寄せました。タイトルは、「奥まで触れて──映画にみる接触へのクィアな欲望」です。2020年前後に公開された映画における接触について書い…
Antoine DamiensのLGBTQ Film Festivalsのチャプター1の要約を残しておきます。 Chapter 1 "Festivals that (did not) Matter: Festivals' Archival Practices and the Field Imaginary of Festival Studies" ・LGBTQ映画祭研究においてアーカイブ調査はどの…
毎年12月に開催される日本映画学会の全国大会を終えました。今回は今年の春に修士課程へ入学した大学院生がケン・ローチの『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016)について発表しました。博士後期課程へ進むか、あるいは就職活動をするか、はたまた他の活動…
2023年第3クォーターもそろそろ終わりが見え始めてきて、ちょっと気持ちが楽になってきた。と言っても、一週間足らずのインターバルを挟んですぐに第4クォーターが始まるし、国際学会と国内学会が立て込んでいるからそんなに気は休まらないのだけど。風邪を…
2023年7月31日に発売された『映画芸術』484号に、「心を空っぽにしながら、ナマケモノはクィア映画の夢を見る」という論考を寄せています。映画『怪物』に関する論考を2本書いた後、ヘトヘトになりながら書いた論考だったからか、何箇所か脱字があって赤面し…
『怪物』(監督:是枝裕和、脚本:坂元裕二、2023)に関する論考がTokyo Art BeatとCINRAからそれぞれ刊行されました。ご笑覧いただければ幸いです。 Tokyo Art Beatの論考はこちら www.tokyoartbeat.com CINRAの論考はこちら www.cinra.net
せっかくの休日なのに今日はなんだか午後からとっても眠くて惰眠を貪ってしまった。書かねばならない論文があるから寝ている場合じゃないのに、なんでこんなことになってしまうかね。寝ちゃうなら、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』を観にいけばよかっ…
今日は大学院の授業を一つ、学生との面談を二つ挟んで、学部一年生向けの授業を一つやった。なんだか今朝から疲れが溜まっているなぁと思っていた。その通り、英語もそんなにまともに喋れなかったし、喋っていると喉は痛くなるし、確実に体が静かに悲鳴をあ…
晴れている日は自転車で大学まで時々行くようになった。運動不足がひどいから運動がてら自転車に乗ろうと思って最近自転車を購入したからだ。自転車は楽しい。しかし、大学前の心臓破りの坂が憎い。僕の横を平然とした顔でスーーっと駆け抜ける電動自転車が…
今朝早く、もうすぐ公開される日本映画の最新作を観る機会があった。僕が映画研究を始めるうえで最初のきっかけになった映画監督の作品だ。最近はあまりその監督の作品を劇場公開のタイミングで追えていない自分がいて、今回もそんな感じだった。予告編を見…
入試業務が立て込んできていて、思ったように論文や他の原稿が進まないのだけれど、今日は論文を二本読めた。 【今日読んだ論文】 ① 常石史子「日常の記録と記憶──オーストリアにおけるホームムービー収集の事例を中心に」『日本写真学会誌』85巻1号(2022年…