No Rainbows, No Ruby Slippers, But a Pen

本ブログでは研究関連で読んでいる書籍、(新作)映画作品の紹介、日々の考察を中心に共有していきます。また、漫画、アニメ、小説、写真などについても感想などを述べていけたらと思っています。

2023-01-01から1年間の記事一覧

京都服飾文化研究財団 機関誌『Fashion Talks...』15号に寄稿しました。

お仕事の報告です。京都服飾文化研究財団が刊行している機関誌『Fashion Talks...』の15号にお声がけいただき、論考を寄せました。タイトルは、「奥まで触れて──映画にみる接触へのクィアな欲望」です。2020年前後に公開された映画における接触について書い…

【要約】Antoine Damiens, LGBTQ Film Festivals: Curating Queernessのチャプター1

Antoine DamiensのLGBTQ Film Festivalsのチャプター1の要約を残しておきます。 Chapter 1 "Festivals that (did not) Matter: Festivals' Archival Practices and the Field Imaginary of Festival Studies" ・LGBTQ映画祭研究においてアーカイブ調査はどの…

【要約】Antoine Damiens, LGBTQ Film Festivals: Curating Queernessのイントロダクション

毎年12月に開催される日本映画学会の全国大会を終えました。今回は今年の春に修士課程へ入学した大学院生がケン・ローチの『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016)について発表しました。博士後期課程へ進むか、あるいは就職活動をするか、はたまた他の活動…

大学院授業での読み物:1930年代の日本映画にみる文芸映画

2023年第3クォーターもそろそろ終わりが見え始めてきて、ちょっと気持ちが楽になってきた。と言っても、一週間足らずのインターバルを挟んですぐに第4クォーターが始まるし、国際学会と国内学会が立て込んでいるからそんなに気は休まらないのだけど。風邪を…

『映画芸術』484号に寄稿しました。

2023年7月31日に発売された『映画芸術』484号に、「心を空っぽにしながら、ナマケモノはクィア映画の夢を見る」という論考を寄せています。映画『怪物』に関する論考を2本書いた後、ヘトヘトになりながら書いた論考だったからか、何箇所か脱字があって赤面し…

『怪物』に関する論考の刊行のお知らせ

『怪物』(監督:是枝裕和、脚本:坂元裕二、2023)に関する論考がTokyo Art BeatとCINRAからそれぞれ刊行されました。ご笑覧いただければ幸いです。 Tokyo Art Beatの論考はこちら www.tokyoartbeat.com CINRAの論考はこちら www.cinra.net

2023.04.29

せっかくの休日なのに今日はなんだか午後からとっても眠くて惰眠を貪ってしまった。書かねばならない論文があるから寝ている場合じゃないのに、なんでこんなことになってしまうかね。寝ちゃうなら、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』を観にいけばよかっ…

2023.04.25

今日は大学院の授業を一つ、学生との面談を二つ挟んで、学部一年生向けの授業を一つやった。なんだか今朝から疲れが溜まっているなぁと思っていた。その通り、英語もそんなにまともに喋れなかったし、喋っていると喉は痛くなるし、確実に体が静かに悲鳴をあ…

2023.04.24

晴れている日は自転車で大学まで時々行くようになった。運動不足がひどいから運動がてら自転車に乗ろうと思って最近自転車を購入したからだ。自転車は楽しい。しかし、大学前の心臓破りの坂が憎い。僕の横を平然とした顔でスーーっと駆け抜ける電動自転車が…

2023.04.23 書かんとあかん

今朝早く、もうすぐ公開される日本映画の最新作を観る機会があった。僕が映画研究を始めるうえで最初のきっかけになった映画監督の作品だ。最近はあまりその監督の作品を劇場公開のタイミングで追えていない自分がいて、今回もそんな感じだった。予告編を見…

2023.02.21

入試業務が立て込んできていて、思ったように論文や他の原稿が進まないのだけれど、今日は論文を二本読めた。 【今日読んだ論文】 ① 常石史子「日常の記録と記憶──オーストリアにおけるホームムービー収集の事例を中心に」『日本写真学会誌』85巻1号(2022年…

2023.01.11

入試の時期が近づいてきて、ちょっとずつキャンパスがピリピリしている感じがする。Q4の授業は試験を含めて残り5週間、ぼちぼちやっていこう。卒論も無事に全員提出完了!! 明後日13日から、飯塚花笑監督の最新作『世界は僕らに気づかない』が公開される。…

2023.01.05

あけましておめでとうございます。2023年もぼちぼち書いていこうと思っています。日記は別に書いているから、もっと研究に関連したことを記録していきたい。 今日は卒論指導や奨学金の推薦書を書きながら、ネットフリックスに昨年アップされた『ウェンズデー…