No Rainbows, No Ruby Slippers, But a Pen

本ブログでは研究関連で読んでいる書籍、(新作)映画作品の紹介、日々の考察を中心に共有していきます。また、漫画、アニメ、小説、写真などについても感想などを述べていけたらと思っています。

2023.04.29

せっかくの休日なのに今日はなんだか午後からとっても眠くて惰眠を貪ってしまった。書かねばならない論文があるから寝ている場合じゃないのに、なんでこんなことになってしまうかね。寝ちゃうなら、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』を観にいけばよかったよ。

 

広報係を務めている日本映画学会の学会誌『映画研究』17号がウェブ公開された。今回は三つの論文が収録されている。さっとだけしか目を通せていないが、ジェンダーに関わる視点が多くて面白い。

 

jscs.exblog.jp

2023.04.25

今日は大学院の授業を一つ、学生との面談を二つ挟んで、学部一年生向けの授業を一つやった。なんだか今朝から疲れが溜まっているなぁと思っていた。その通り、英語もそんなにまともに喋れなかったし、喋っていると喉は痛くなるし、確実に体が静かに悲鳴をあげ始めている。急に寒くなってきたし、多分体がいろいろと変化に追いつけていないのかもしれない。

 

今夜は帰宅したら、普段使っているキーチェーンに家の鍵がついていなくて青ざめた。大学に忘れてきたのかもしれないけれど、今からじゃあ大学へ向かうバスもないし、ホテルを取るにも最近はめっぽう高いし、寒いし、はぁ嫌だ...。そう思いながら、バックパックと一緒に持っていたトートバッグの底をふと覗いたら、鍵があった!!! 本当にほっとした。財布も鍵もこれまで失ったことのない人生を送ってきたから、心臓に悪い経験だったよ、まったく。明日までに一本査読をやらねばならない。お風呂入ったらもうひと頑張りしよう。

2023.04.24

晴れている日は自転車で大学まで時々行くようになった。運動不足がひどいから運動がてら自転車に乗ろうと思って最近自転車を購入したからだ。自転車は楽しい。しかし、大学前の心臓破りの坂が憎い。僕の横を平然とした顔でスーーっと駆け抜ける電動自転車が憎い。電動自転車じゃなくとも、スイスイと走っていく人たちはみんな背筋がピンとしている。僕も背筋をもっとピンとさせれば早く、そして楽にペダルを漕げるんだろうか。

 

今日は英語の授業とゼミがあった。1年生向けの英語の授業はやる度に新しい発見があるのだけれど、今日の僕はあんまり集中して英語が喋られなかったのが残念。次回はもっと上手くやりたい。ゼミの方は、先週授業で見たLove Is Real!という短編映画について、ゼミ生にレポートを書いてもらってそれの講評を行った。10人以上もゼミ生がいるといっぺんには終わらない。論述の内容をチェックしてフィードバックを送る。

 

www.shortoftheweek.com

明日までに学会の要旨を仕上げないといけない。うーん、まだ全然書けていなくて困っている。アフェクト(情動)と映画について考えるんだけど、やっぱり難しいなぁ。このThe Cine-Filesの特集で勉強しよう。いつも付け焼き刃だ...。

Issue 10 (Spring 2016): Special Issue on Cinematic Affect

issue10.thecine-files.com

2023.04.23 書かんとあかん

今朝早く、もうすぐ公開される日本映画の最新作を観る機会があった。僕が映画研究を始めるうえで最初のきっかけになった映画監督の作品だ。最近はあまりその監督の作品を劇場公開のタイミングで追えていない自分がいて、今回もそんな感じだった。予告編を見たときの違和感、それをうまく言語化できないでいたけれども、実際に作品を見終わると、その違和感が何に起因するものであったのかがよく分かった。

 

公開されていない映画について、あれこれと何も言うことはするべきでないし、やらないけれど、映画研究者として次の10年間の仕事をもらった気がする。今を生きるクィアな子どもたち/若者たちが映像メディアのせいで命を絶たないような世界、そんな世界が必要だ。さまざまな資源にアクセスできないまま苦しい思いをしているかもしれない、メディアに報道されることのない、クィアな子どもたちの未来をきちんと作る。そのためにも、僕はきちんと書かないといけない。書けないなぁと嘆いている暇なんてない。

2023.02.21

 入試業務が立て込んできていて、思ったように論文や他の原稿が進まないのだけれど、今日は論文を二本読めた。

 

【今日読んだ論文】
 
常石史子「日常の記録と記憶──オーストリアにおけるホームムービー収集の事例を中心に」『日本写真学会誌』85巻1号(2022年2月)
 
② Elsaesser, Thomas. "The Home Movie as Essay Film: On Making Memory Posthumously." Beyond The Essay Film: Subjectivity, Textuality and Technology, edited by Julia Vassilieva and Deane Williams. Amsterdam University Press, 2020.
 
 あと、今日は公開中の映画『エゴイスト』に寄せたコメントが公開された。
 

 

 
 

2023.01.11

 入試の時期が近づいてきて、ちょっとずつキャンパスがピリピリしている感じがする。Q4の授業は試験を含めて残り5週間、ぼちぼちやっていこう。卒論も無事に全員提出完了!!

 明後日13日から、飯塚花笑監督の最新作『世界は僕らに気づかない』が公開される。飯塚監督の作品はこれまで全部チェックしてきたが、今回の作品は本当にすごいと思った。映画から得た言葉をパンフレットにも寄せているので、機会があればぜひ手にとっていただきたい。


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2023.01.05

 あけましておめでとうございます。2023年もぼちぼち書いていこうと思っています。日記は別に書いているから、もっと研究に関連したことを記録していきたい。

 今日は卒論指導や奨学金の推薦書を書きながら、ネットフリックスに昨年アップされた『ウェンズデー』をエピソード4まで流し見していた。少しずつ面白くなってきた。映画版の『アダムズ・ファミリー』でもウェンズデーが一番好きなキャラクターだったから毎話楽しく見られている。昨年末の大学院授業で、『ウェンズデー』がクィア・ベイティングの例として批判されていると聞いたから、最後までしっかり見ておきたい(流し見だけど)。

 


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 昨年12月に参加した日本映画学会の帰りに数冊漫画を買った。その中で一番面白かったのが、入江亜紀の『北北西に曇と往け』だ。帰省からの帰り道に最新刊まで買って読んだんだが、音楽や風の流れの描写が漫画的でとても勉強になる。