読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

No Rainbows, No Ruby Slippers, But a Pen

本ブログでは研究関連で読んでいる書籍、(新作)映画作品の紹介、日々の考察を中心に共有していきます。また、漫画、アニメ、小説、写真などについても感想などを述べていけたらと思っています。

機内で観た映画メモ

9月28日から3泊5日でロサンゼルスへ行ってきた。機内の映画セレクションが充実していたので、見逃していた映画や気になっていた映画を数本観ることができたので、メモしておこう。

 

SPY (Paul Feig監督、2015年)

主演のメリッサ・マッカーシーが大好きで、アメリカで公開されると聞いて以来ずっと楽しみにしていた作品。機内だったけど、今回もお腹を抱えて笑えるシーンがいくつかあった。個人的なコメディの好みでは、サンドラ・ブロックと共演していた『デンジャラス・バディ』(The Heat、 Paul Feig監督、2013年)の方が面白い。

 

『予告犯』(中村義洋監督、2015年)

生田斗真戸田恵梨香主演で、筒井哲也の漫画を原作としている作品。『人間失格』(荒戸源次郎監督、2009年)に主演した生田の演技を見て以来、彼が出演している映画作品は一通り見ていたので、今回の作品もずっと気になっていた。原作漫画も映画のアダプテーション内容もまったく把握していなかったんだが、楽しめた。戸田の役柄をもっと濃密に描いて欲しかった。

 

『エイプリルフールズ』(石川淳一、2015年)

これも戸田恵梨香出演作品。演技力はともかく僕は松阪桃李が好きだから、女たらしを演じる松坂をずっと見てみたかった。冒頭からお尻丸見え、下着は履いているが股間へのショットなど、松坂は映画やドラマ問わず出演作品で脱いでいるイメージが強くなってきているのは気のせいだろうか(たぶん気のせいだ)。4月1日のエイプリルフールにそれぞれがある嘘をつくというモチーフを展開して、ときどきスラップスティックっぽく仕上がっていたのが興味深かった。おそらくユースケ・サンタマリアの力だろう。あと、あまり焦点は当てられないのだが、窪田正孝と矢野聖人が結ばれるサブプロットには正直感激した。エイプリルフールの「嘘」がきっかけというコメディチックなクッションはあるが、日本映画でゲイの大学生が描かれるのは珍しい。

 

『脳内ポイズンベリー』(佐藤祐市監督、2015年)

水城せとなの漫画原作をもとにした作品。真木よう子が好き、というミーハーな感情から観たんだが、あまり彼女の良さが出ていなくて残念だった。ただし、この作品はいつかピクサーの『インサイド・ヘッド』と比較検証されなければならない(誰かすでに書いているかもしれないが)。もちろん、実写映画とアニメーションという違いはあるが、頭の中で感情が議論し合い、その結果が主人公の発する言葉や態度に影響する共通点は見逃せない。30歳女性の恋の選択肢を、妥協ではなく、彼女の幸せを一番に考えて上でくだす結末は気持ち良かった。

 

アントマン』(Ant-Man、ベイトン・リード監督、2015年)

日本ではまだまだ絶賛公開中で、渡米前に観る予定だったため、機内で観られてかなり嬉しかった。ポール・ラッドの上半身裸という(大人への?)サービスショットもあったが、基本的にはアメリカン・コミックヒーロー「アントマン」の実写映画化作品であり、コメディの要素も楽しめる。原作コミックを読んでいないので何も言えないが、主人公が窃盗などの前科ありという設定が、この映画の中でどうやって善と悪を区別するのか、はたまた区別しないのか、と終始気になった。この辺については『ユリイカ』のマーベル特集を読み直して考えたい。

 

『あん』(河瀬直美監督、2015年)

死ぬ前に何が食べたいと聞かれたら、僕は間違いなく「作りたてのあんこ」と答えるであろう。僕はそれくらいあんこが大好きだ。河瀬直美樹木希林を使って、あんこを作らせる映画があると聞いた時、絶対見たいと思っていたんだが、同作を上映している映画館が近くになかったため見逃していた。実は予告編さえ見ていなかったため、どんな映画なのか知らなかった。知らなくて良かった。社会から周縁化される者へのまなざしの一つとして改めて見直したい。

 

『二十歳』(스물、イ・ビョンホン監督、2015年)


映画「二十歳」メイン予告編 - YouTube

この映画で描かれる仲良し三人組の馬鹿さ加減とその友情の濃密さを目にすると、アジア圏の映画で見逃している作品がたくさんあるんじゃないかと思った。映画学の院生としては製作された国を問わず、浴びるように映画を見るべきなんだが、僕は正直なところ韓国映画をじっくり見たことがなかった。この映画で描かれるのはヘテロセクシャルの少年三人の友情だが、いくつか気になる描写もあった。韓国映画を見始めなければならない。