No Rainbows, No Ruby Slippers, But a Pen

本ブログでは研究関連で読んでいる書籍、(新作)映画作品の紹介、日々の考察を中心に共有していきます。また、漫画、アニメ、小説、写真などについても感想などを述べていけたらと思っています。

2015-01-01から1年間の記事一覧

ちょっと暗すぎじゃないか〜『カミングアウト』

犬童一利監督作『カミングアウト』(2014年)をDVDで観た。横川泰次が製作を担当しし、高橋直人主演である。 www.youtube.com 主人公は大学生の赤間陽で、本作は基本的に陽が友人であり、陽が恋心を抱いている緑川昇(岡本優)や家族にゲイであることをカミ…

第10回表象文化論学会での反省点

前回のエントリーで書いたとおり、7月5日に早稲田大学戸山キャンパスで開催された第10回表象文化論学会でパネル発表を行なった。今回は、発表の形式や質疑応答での反省点について書き留めておく。 ①今回の発表では、各自20-25分が与えられていた。司会を務め…

第10回表象文化論学会でパネル発表します(2015/07/05)

今週末、早稲田大学の早稲田キャンパスと戸山キャンパスで開催される第10回表象文化論学会にてパネル発表します。 午前(10:00-12:00): パネル1:映画的問題の格闘の場としての〈家族〉──1930-60年代日本映画をめぐって(32号館1階127教室) ・小津安二郎…

地域と映像:深草町家シネマの活動例

この春から新しくゼミに入ってきた院生と「地域と映像」というトピックで話をしていた時、龍谷大学政策学部松浦ゼミの学生が関わっている町家シネマについて伝えた。 深草町家シネマの活動例については、こちらから↓ HOPE!~龍大生なう。~ vol.30 政策学部…

ホーム・ムーヴィーを定義するのは難しい

7月の学会発表へ向けて、今日はホーム・ムーヴィーの定義について調べ直していた。 そもそも、英語でhome movieとかかれる、この映画カテゴリーは日本語にするのも一苦労だ。文献によって、「ホームムービー」、「ホーム・ムービー」、「ホーム・ムーヴィ」…

映画作家松山のぞみさんの作品について覚書

今年度から映画作家の松山のぞみさんがゼミに加わった。私が所属するゼミには映画製作を行なう大学院生も在籍しており、活発に作品を製作、発表している松山さんの加入は映画研究を行なう上で大変心強い。 松山さんの経歴についてはこちらから。 Melting Bor…

The Language of Love (Dir. Laura Scrivano)について

ショートフィルムを毎日一本ずつ観ているんですが、最近面白いと思ったものにThe Language of Loveという作品がある。 THE LANGUAGE OF LOVE 'Amazing' Ellen ... フランス語のテストの最中、17歳の少年チャーリー(Kim Ho)は彼自身と友人のサムに密…

Judy Garland The Concert Years (Dir. David Heeley)についての覚書

今年度のゼミは、Richard Dyer(リチャード・ダイヤー)のHeavenly Bodiesに収録されている"Judy Garland and gay men"を精読することから始まった。留学中にジュディ・ガーランドが出演する映画作品を多数観たり、卒論でガーランド主演の『オズの魔法使』を…

博士後期課程2年目が始まりました。

2015年4月より、博士後期課程2年目が始まった。今年度から新しい指導教員のもとで、研究を行なうことになった。ゼミのメンバー自体に変化はないが、新しい環境にうきうきしている。 今年度の目標は博士論文の大まかな枠組みを書ききってしまうことである。私…

「ホームムービーの日」について記事を書きました。

ドキュメンタリーカルチャーマガジン『neoneo』のweb版に、「ホームムービーの日」について記事を書きました。ご笑覧頂けたら幸いです。 【Kansai Cinema Report】「ホームムービーの日」を知っていますか? text 久保豊 | neoneo web