Bill Nichols, Introduction to Documentary (Indiana University Press, 3rd Edition, 2017)
UCLAで映画研究をしている大学院生たちから誘いを受け、来年3月にシアトルで開催されるSociety for Cinema and Media Studiesの大会に向けて発表アブストラクトを書いている。今回はメディア研究の先行研究とドキュメンタリー映画理論を用いたパネルを組みたいと言われたので、大学でアクセス可能な文献をいくつかピックアップして読んでいる。
僕の発表ではドキュメンタリー映画のvoiceについて考察したいと相談したところ、ドキュメンタリー映画の批評家/理論家であるBill NicholsのIntroduction to Documentaryを読むよう薦められた。Nicholsは、ドキュメンタリー映画における六つのモード(Expository, Poetic, Observational, Participatory, Reflexive, Performative)に関する論考が有名。この本にもそのモードだけでなく、ヴォイス(Chapter 3: What Gives Documentaries a Voice of Their Own?)について詳細に書かれている。
Introduction to Documentary, Third Edition
- 作者: Bill Nichols
- 出版社/メーカー: Indiana University Press
- 発売日: 2017/03/27
- メディア: ペーパーバック
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Nicholsが分析するモードについて、映像の例を交えて詳しく書かれている記事があり、さらっと復習するのにちょうど良い。
Nicholsの他の書籍も面白い。Introduction to Documentaryのあとに読むと分かりやすいかもしれない。
Representing Reality: Issues and Concepts in Documentary
- 作者: Bill Nichols
- 出版社/メーカー: Indiana University Press
- 発売日: 1992/02/22
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Speaking Truths With Film: Evidence, Ethics, Politics in Documentary
- 作者: Bill Nichols
- 出版社/メーカー: Univ of California Pr
- 発売日: 2016/04/05
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