No Rainbows, No Ruby Slippers, But a Pen

本ブログでは研究関連で読んでいる書籍、(新作)映画作品の紹介、日々の考察を中心に共有していきます。また、漫画、アニメ、小説、写真などについても感想などを述べていけたらと思っています。

2021.01.06

2021年の抱負として書き物を頑張りたいというものがある。今年からwriting logをつけ始めて、毎日何時何分からどれくらい書いたかを記録するようにしている。そんなにがっつり何時間も書く余裕は業務をこなす中ではないので、少なくとも15分間は必ず時間を見つけるようにしている。今日は職場に着いてメールなどをチェックする前にまず執筆中の論文の続きを30分間書けたので嬉しい。

 今日から通勤中に田中英道『老年こそ創造の時代 「人生百年」の新しい指針』(勉誠出版、2020年)を読み始めた。日本政府が2010年代に掲げた「人生百年時代」という構想は、まるで現代日本人の平均寿命の長さが現代医療など様々な進歩によって初めて達成されたものだという考えを主軸にしているように聞こえる。しかし、田中は、日本の歴史を振り返れば100歳以上の人口が珍しかった訳でもなく、また人々は老いの時間をどのように過ごしていくかをきちんと考えることが多かったと主張する。本書では、特に「創造」という観点から日本の老いを問い直す試みる、というのが現時点での印象だ。結構保守的な視点に縛られているような箇所も見受けられるが、続きを読むのが楽しみ。今年はインプットを頑張るんだ。

 

老年こそ創造の時代: 「人生百年」の新しい指針

老年こそ創造の時代: 「人生百年」の新しい指針