No Rainbows, No Ruby Slippers, But a Pen

本ブログでは研究関連で読んでいる書籍、(新作)映画作品の紹介、日々の考察を中心に共有していきます。また、漫画、アニメ、小説、写真などについても感想などを述べていけたらと思っています。

単著が出ます。

 ようやく単著『夕焼雲の彼方に──木下惠介クィアな感性』が完成しました。ナカニシヤ出版より3月25日刊行します。ナカニシヤ出版のホームページにて「はじめに」が公開中です。木下惠介映画のお供としてお読みいただけると幸いです。

夕焼雲の彼方に - 株式会社ナカニシヤ出版

 

 

 

2022.02.09

 今日は朝から校務があって大学へ。初めての作業だったから緊張したが、同僚の先生たちが丁寧に説明してくれたのでスムーズに終えることができた。二週間後にある作業の方が大変らしいから作業要項を読んで予習をしておく必要がある。二月は校務と採点であっという間に終わっちゃいそうだ。

 来月末に日活ロマンポルノに関する論文の締め切りがあるため、最近はロマンポルノ作品を見続けている。面白い作品もあるが、ときどき強烈なレイプ、中絶、暴力の場面があるから、続けて観るのがしんどい時がある。ロマンポルノの再評価の動きもある一方で、こういう側面はきちんと見逃さずに再検討していく必要がありそうだ。そろそろ書き始めないといけないから、どんどん観て分析対象の作品を選ばないと。一つずつ、着実にやっていこう。

2022.02.06

 あっという間に2月も一週間終わった。時間の神様、ちょっと急ぎすぎだと思う。

 2月に入り、授業も最終週に入り、採点祭と大学院入試の準備だったり、色々とやることが重なっており、気をつけないとパンクしそうだ。今年になってから、思いついたらすぐに5分でもいいから作業を少しずつやるのを習慣化しようと試みているおかげか、やることは着実に進んでいる気がする。気がするだけかもしれない。

 3月に出る単著の初校ゲラが届いた。一週間前に一部が届き、今日残りのものが届いた。幸い(?)今日は昨日からの雪がすごくてどこにも出かける予定はなかったから、ずっと家で校正作業に励んでいた。そのおかげで一通り全体に目を通すことができたから、次は引用文献の照合を進めながら、細かい点を修正していく。今月末にかけて、あまり楽しくない仕事も待っているから出来るうちにやっておかないと。

2022.01.23

 今日は家でひたすら今週のオンライン授業の準備をしつつ、溜まっていたアニメやドラマを流していた。今週末、1月28日から公開される『前科者』(岸善幸、2022)のWOWOWドラマを6話全部まとめて見た。主演の有村架純も良かったが、2話ごとで語られていく「前科者」を演じる役者がそれぞれ強度のある演技を見せてくれた。映画版も観に行こうかな、と思いつつ、金沢もオミクロン株の陽性者数が増えているので悩んでいる。

 『前科者』と同日に公開される新作『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』も観たい。バーバラ・クリードのThe Monstrous-Feminine (1993)でゾンビが人肉を食べることとアブジェクション(おぞましいもの)の概念について触れられていたのを最近読んだから、ゾンビ映画が観たい。

 

 

2022.01.22

 今年の目標の一つは色々なスキルアップだ。色々ってなんやねん?と聞かれると具体的には困るのだけど、小麦粉料理のレシピを覚えるのを筆頭に、文献管理ソフトウェアを新しいものにしたり(少し前に導入したZoteroは今のところ使いやすい)、vlog用の動画編集スキルをアップしたり、これまであまり真剣に検討してこなかったスキルの習得と向上が含まれる。

 手っ取り早く(?)できるスキルアップとして、自分の仕事の日常的な共有をもっと頻繁に行いたい。このブログの更新もそうだが、そろそろ個人ウェブサイトを作ろうかなと考え、YouTubeで様々なYouTubeクリエイターの人たちのチャンネルを覗いて便利そう、かつ使いやすそうなウェブサイトや情報共有テクニックに関する情報を集めている。

 その情報収集の中で紹介されていたのが、オースティン・クレオン『SHOW YOUR WORK』(実務教育出版、2014)という本だ。230ページくらいの本で、日常的に日々の制作プロセスを公開していくかについて様々な視点で語られる。こういう一般書も好きで時々読むんだが、形から入るタイプの僕にとっては「やるぞ!」と思わせてくれる一冊だった。

 

2022.01.20

 石川県の新型コロナウイルス新規陽性数が毎日100を超えるようになり、2021年度の授業の残りは全てオンラインになった。いつもは双方向のオンライン授業をやっているが、オンデマンド動画でやった方が良さそうだったので今週は三つ動画を作った。今年度はパワポに音声をつけるだけの簡単にオンデマンド動画しか作ってこなかったけれど、来年度はもうちょっと編集技術を上げてビデオエッセイくらい作れるようになりたい。

 来週末に早稲田大学総合人文科学研究センターが開催する「イメージ文化史」主催ワークショップ「私たちは立ち上がる――『燃ゆる女の肖像』における生の取り戻し」に登壇する。発表の大枠はできているが、まだ全く文章を書けていないから今週末に下書きくらいは完成させたい。やることいっぱいになってきて焦りそうだけど頑張ろう。

 

www.waseda.jp 

 クィア映画と食事に関する発表を行う予定で、今日読んだ以下の『ガーディアン』紙に掲載されている記事が面白かった。

 

www.theguardian.com

 

 今週末は藤原辰史『縁食論』を最後まで読むぞ。

 

2022.01.17

 今週はオンライン授業になり、キャンパスがとても静かだった。卒論提出を控えている学部の学生たちはちらほらキャンパスにいたようだが、全体としては学生がいない状況と雪降りの天候が重なると余計に静かに感じた。もっと人がいれば学内もあったかいのだろうけど、オミクロン株は感染力が高いらしいから、あまり人が多くても困るし、まいったね。

 そういえば、先週金曜日から飯塚花笑監督の『フタリノセカイ』の上映が始まった。イオンシネマでも上映されているらしいから、結構全国的な規模で公開されているのではないだろうか。トランスジェンダー男性を主人公の一人とした日本映画としては大きな前進とも捉えることができるかもしれない。パンフレットにも寄稿させてもらったので機会があればぜひ読んでいただきたい。


www.youtube.com