No Rainbows, No Ruby Slippers, But a Pen

本ブログでは研究関連で読んでいる書籍、(新作)映画作品の紹介、日々の考察を中心に共有していきます。また、漫画、アニメ、小説、写真などについても感想などを述べていけたらと思っています。

2022.01.22

 今年の目標の一つは色々なスキルアップだ。色々ってなんやねん?と聞かれると具体的には困るのだけど、小麦粉料理のレシピを覚えるのを筆頭に、文献管理ソフトウェアを新しいものにしたり(少し前に導入したZoteroは今のところ使いやすい)、vlog用の動画編集スキルをアップしたり、これまであまり真剣に検討してこなかったスキルの習得と向上が含まれる。

 手っ取り早く(?)できるスキルアップとして、自分の仕事の日常的な共有をもっと頻繁に行いたい。このブログの更新もそうだが、そろそろ個人ウェブサイトを作ろうかなと考え、YouTubeで様々なYouTubeクリエイターの人たちのチャンネルを覗いて便利そう、かつ使いやすそうなウェブサイトや情報共有テクニックに関する情報を集めている。

 その情報収集の中で紹介されていたのが、オースティン・クレオン『SHOW YOUR WORK』(実務教育出版、2014)という本だ。230ページくらいの本で、日常的に日々の制作プロセスを公開していくかについて様々な視点で語られる。こういう一般書も好きで時々読むんだが、形から入るタイプの僕にとっては「やるぞ!」と思わせてくれる一冊だった。

 

2022.01.20

 石川県の新型コロナウイルス新規陽性数が毎日100を超えるようになり、2021年度の授業の残りは全てオンラインになった。いつもは双方向のオンライン授業をやっているが、オンデマンド動画でやった方が良さそうだったので今週は三つ動画を作った。今年度はパワポに音声をつけるだけの簡単にオンデマンド動画しか作ってこなかったけれど、来年度はもうちょっと編集技術を上げてビデオエッセイくらい作れるようになりたい。

 来週末に早稲田大学総合人文科学研究センターが開催する「イメージ文化史」主催ワークショップ「私たちは立ち上がる――『燃ゆる女の肖像』における生の取り戻し」に登壇する。発表の大枠はできているが、まだ全く文章を書けていないから今週末に下書きくらいは完成させたい。やることいっぱいになってきて焦りそうだけど頑張ろう。

 

www.waseda.jp 

 クィア映画と食事に関する発表を行う予定で、今日読んだ以下の『ガーディアン』紙に掲載されている記事が面白かった。

 

www.theguardian.com

 

 今週末は藤原辰史『縁食論』を最後まで読むぞ。

 

2022.01.17

 今週はオンライン授業になり、キャンパスがとても静かだった。卒論提出を控えている学部の学生たちはちらほらキャンパスにいたようだが、全体としては学生がいない状況と雪降りの天候が重なると余計に静かに感じた。もっと人がいれば学内もあったかいのだろうけど、オミクロン株は感染力が高いらしいから、あまり人が多くても困るし、まいったね。

 そういえば、先週金曜日から飯塚花笑監督の『フタリノセカイ』の上映が始まった。イオンシネマでも上映されているらしいから、結構全国的な規模で公開されているのではないだろうか。トランスジェンダー男性を主人公の一人とした日本映画としては大きな前進とも捉えることができるかもしれない。パンフレットにも寄稿させてもらったので機会があればぜひ読んでいただきたい。


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2022.01.16

 遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。2022年になってすでに二週間が過ぎた。恐ろしいぞ。

 金沢へ戻ってきてから、入試や卒論の準備で色々と忙しくやっている。あと二ヶ月で3本論文を書かないといけないからもっと自分の仕事に時間を使わないといけないのだが、長期休暇のあとでまだ十分にリズムが戻ってきていない。正月に昼夜逆転していたからか、ついつい夜更かししてしまう。どうにかしないと。

 あと二週間後に『燃ゆる女の肖像』について口頭発表をしないといけない。毎度毎度「今度こそはきちんと前もって用意しておくぞ!」と意気込んでいるわりにはギリギリになってしまう。今回こそは...。

 新年になったので新しいことに挑戦しようと思い、文献管理ソフトにZotero (無料)、調査内容の統括にRoam Researchを導入した。Roam Researchの方はかなりのお値段がするから一ヶ月無料トライアルでどれくらい使いこなせるかでサブスクするか決めようと考えている。仕事道具にお金を惜しんではならないのは分かっているけど、高いんだよなー。

 

 資料整理が苦手なので読んでみたら発見が多かった一冊。

 

2021.12.20

 今年抱えていた直近の仕事はとりあえず終わらせることができた。単著の原稿は提出し、学会発表も終わったし、映画パンフや別の本の企画書も提出できた。これで今日から冬休み!となれば最高なんだけれど、そうもいかない。2022年1月12日迫った卒論提出日までには安心できない。学生には年末年始にお互い仕事しなくてもいいようにしようね、とは声がけしてきたが、果たしてどうなるかな〜。僕が心配しても学生が書いてくれないとどうしようもないから、サポートできる体制を整えておこう。今年は来週火曜まで頑張ったら仕事も終わりだ。早く美味しいものを食べてゆっくりしていたい。

2021.12.06

 今年予定していた口頭発表をすべて終えた。土曜日には「任侠/ヤクザ映画論リローデッド」というシンポジウムの司会を担当し、僕自身も西川美和の『すばらしき世界』をヤクザ映画として分析した。今回の発表の向けて15回くらい観ていたんだが、セリフに囚われすぎていて、久しぶりに音声なしで通しで観たら気付くことがたくさんあって、あぁ映画研究ってこうやってやるんだったと改めて痛感した。楽しい発見があってよかった。シンポジウムもうまくいった。他の登壇者も発表を論文化してもらえるといいな。


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 今月は単著原稿を仕上げて、映画パンフレットへの寄稿を用意して、採点や卒論指導が待っている。はぁーやることいっぱいだ、と既に頭を抱えているけど、美味しいものを食べながら頑張ろう。

2021.11.25

 12月4日にオンライン開催される日本映画学会第17回大会に向けて、シンポジウム登壇者と打ち合わせを行った。来週末に迫っているが、僕はまだ十分に文章化できていなかったから、他の登壇者の準備内容を伺ってちょっと(いや、というかかなり)焦った。来週もう一回事前に打ち合わせをやるからそれまでにどうにかしたい。

 学会プログラムはこちらから↓

 https://japansociety-cinemastudies.org/wp-content/uploads/2021/11/taikai17_a.pdf

 今日から新しいコートを出した。ちょいとオーバーサイズのものにしたからコートに着られている感じもするが、これから下に色々と着込むだろうからちょうど良くなると思う。金沢の人たちはまだ本気を出していないようで、薄着な人の方が多いくらい。きっと痩せ我慢をしてるんちゃうかなと思う。きっとそうに違いない。

 昨夜はレイトショーで『エターナルズ』を観た。聾者が主要キャラとして登場したり、同性間のキスがヒーロー映画で描かれるなど、表象のポリティクスを一歩二歩先に一気に進めようとする気概を感じた。一方で、アジア人の役者が演じるキャラの扱い方や中年女性の役回りに付随する敵対心や不信感の描写には、20世紀から根深く残るアジア人差別やエイジズムの問題が未解決のまま提示されているようにも思えた。次回作でどうなっていくのか今から楽しみ。


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