No Rainbows, No Ruby Slippers, But a Pen

本ブログでは研究関連で読んでいる書籍、(新作)映画作品の紹介、日々の考察を中心に共有していきます。また、漫画、アニメ、小説、写真などについても感想などを述べていけたらと思っています。

Bill Nichols, Introduction to Documentary (Indiana University Press, 3rd Edition, 2017)

UCLAで映画研究をしている大学院生たちから誘いを受け、来年3月にシアトルで開催されるSociety for Cinema and Media Studiesの大会に向けて発表アブストラクトを書いている。今回はメディア研究の先行研究とドキュメンタリー映画理論を用いたパネルを組みた…

映画会社からの上映会用作品貸し出しに関するメモ

10月に職場で無料映画上映会を企画している。その準備に向けて、日本の映画会社に上映会用の作品貸し出しについて問合せを行ったので、今回はその結果を記しておきたい。ここでポイントとなったのは、企画している上映会が野外であること。上映媒体はDVDを検…

いつか彼女なりの綴り方で─『カランコエの花』(脚本・監督・編集:中川駿、2016年、39分)

6月27日、明治大学駿河台キャンパスで開催された『カランコエの花』上映会+トークイベントに参加してきた。 本作は7月14日から20日までの一週間限定ロードショーが決まっている。 『カランコエの花』は2017年度の東京レインボーリール映画祭でグランプリを…

英単語/英語表現 2018年6月26日

cobbler: 靴の修繕屋、不器用な職人 turd: 糞(の塊) per se: それ自体は、本来 maxim: 格言、金言 convolution: 回旋、渦巻き(通常複数形で the convolutions of )、(脳などの)脳回、(議論などの)もつれ、紛糾 commandeer: (兵役に)徴用する、(軍用・公…

英単語 2018年5月27日

1) ferocity: 獰猛(どうもう)さ、残忍性、狂暴な行為、蛮行 2) retrograde: 後退する、逆戻りの、退歩の、退化する、(順序が)逆の 3) abet: けしかける、扇動する、教唆(きようさ)する、扇動して働かせる 4) look to: …に気をつける、…を見守る、注意する、……

スタインベック(steenbeck)を触ってきた。

春から勤めている職場には8ミリから35ミリまで様々な規格のフィルムがある。中身が分からないものがたくさんあるため、今日はスタインベック社のフィルム編集台を試運転した。すごく簡単な説明書がついているだけで具体的な使い方が分からないと聞いていたが…

『ゲティ家の身代金』(リドリー・スコット監督、All the Money in the World, 2017)

よみうりホールで2018年5月14日に開催された『ゲティ家の身代金』(All the Money in the World, 2017)の試写に参加してきた。本作は2018年のアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたもので、監督はリドリー・スコット。 舞台は1973年ロー…

黄色い円、母の見つめる先に--『レディ・バード』(グレタ・ガーウィグ、2017)

2018年アカデミー賞の作品賞にノミネートされているグレタ・ガーウィグ監督『レディ・バード』(Lady Bird、Greta Gerwig, 2017年)を観た。ネタバレを含むが、好きだったショットをさくっと取り上げたい。 Lady Bird | Official Trailer HD | A24 ガーウィ…

2017年度京都造形芸術大学 卒業展/大学院修了展が開催中(2018/2/10~2/18)

京都造形芸術大学で2017年度の卒業展/大学院修了展が2018年2月10日から18日まで開催されている。2017年9月から僕が造形で教えていた映像史の授業を聴講していた学生から、写真/映像作品を展示します!と連絡をもらったので見に行こう。 Kyoto University o…

英単語/英語表現 2017年12月26日

① fall on deaf ears: 耳を傾けてもらえない、顧みられない "These experiements using nonnaturalistc imagery were the exceptions, however, and in general Sutherland's manifesto fell on deaf ears" (Decherney, p. 117). ② spin off: (〜を)付随的…

英単語/英語表現 2017年12月19日

1. infuse ... with ~ 「...を〜で満たす」 "It would be difficult to quantify all of the different ways that home video infused Hollywood with cash and creative outlets" (Decherney 105). 2. entice ... to ~ 「...を〜するようにそそのかす」 "DV…

京都大学映画コロキアム「白に引き寄せられるハリウッド――ホワイトウォッシング、アロハゲート、中国的特徴をもったハリウッドのはじまり」の感想

2017年11月17日、香港大学のAaron Han Joon Magnan-Park 氏による講演が京都大学映画コロキアムで開催されたので聞きに行ってきた。題名は以下の通りで、近年のハリウッド映画に見られるホワイトウォッシングや、原作ではアジア人のナラティヴが白人によって…

第13回日本映画学会全国大会での口頭発表が決まりました。

12月9日、京都大学で第13回日本映画学会全国大会が開催される。映画監督アルフレッド・ヒッチコックに関するパネルがあるだけでなく、ヒッチコック研究で著名なD. A. Miller氏の講演がある。 昨年は博論の提出直後で参加は控えたが、今年は僕も発表者として…

天津へ行ってきた。

10月27日から30日まで3泊4日で中国の天津へ出張で行ってきた。中国へ行くのは今回が初めてだったのでお金、言語、ネット環境で戸惑うことが多かったが、なんとか生きて戻って来られてホッとしている。 今回の中国出張は第二回東アジア日本研究者協議会への…

シンポジウムのお知らせ:Cinema and Social Change in Japan

10月20日から22日にかけて、国際シンポジウム「Cinema and Social Change in Japan」が京都大学で開催される。京都大学白眉センター助教のジェニファー・コーツ氏が主宰を務める。 僕はシンポジウム三日目のパネル「Queer Cinemas」で"Cinematic Responses t…

田嶋 一『〈少年〉と〈青年〉の近代日本: 人間形成と教育の社会史』を読んだ。

図書館で田嶋一氏の『〈少年〉と〈青年〉の近代日本: 人間形成と教育の社会史』が新刊棚に置かれているのを偶然見つけたので、早速ざっくりだが読んだ。2016年の発売なので博論執筆のときに出会いたかった一冊。 タイトルの通り、「少年」と「青年」という概…

森栄喜『Family Regained』展へ行きたい。

写真家・森栄喜さんの新作展『Family Regained』が9月8日から30日まで新宿のKEN NAKANISHIで開催中だ。今秋に出版される新作写真集から選りすぐりの作品が展示されているそうだ。展覧会に足を運ぶことはできないが、写真集は予約したから今から楽しみだ。 ke…

短編アニメーション 『In A Heartbeat』

www.youtube.com 4分間の短編アニメーション In A Heartbeatが話題になっている。エステバン・ブラヴォー(Esteban Bravo)とベス・デイヴィッド(Beth David)という二人の若いアニメーション作家による短編で、リングリングカレッジ アート&デザインに卒…

『メアリと魔法の花』(米林宏昌、2017年)

心待ちにしていたスタジオポノック第一作『メアリと魔法の花』(米林宏昌、2017年)を観てきたが、どう評価すれば良いのか分からない程に困惑している。公開前に読んだスタジオポノックのインタビューで、本作がスタジオジブリの『魔女の宅急便』を意識して…

京都大学映画コロキアムでの発表

6月6日、映画研究者の木下千花先生主催による京都大学映画コロキアムで発表してきた。テーマは今度の表象文化論学会で喋る「2010年代の日本映画においてゲイ男性を描写すること/演じること」。 口頭発表の形式は、発表が20分で、質疑応答が20分だった。正確…

日本映像学会第43回大会(神戸大学)

本日3日から二日間、神戸大学にて日本映像学会第43回大会が開催されている。本日はシンポジウムが主で、明日が研究発表日になっている。 僕はまだ学会員ではないが、知り合いの方が何人か発表されるようなので明日の部に参加してくる。会場スタッフを募集し…

橋口亮輔『僕は前からここにいた』

久しぶりに橋口亮輔監督のエッセイ集『僕は前からここにいた』を手に取った。博論で木下惠介について書いたとき、橋口監督のエッセイ集には何度も目を通したのだけれど、今回は大きく心を揺さぶられた箇所があったので引用しておきたい。 「大学時代、僕は8…

表象文化論学会第12回大会での口頭発表について

2017年7月1日と2日、アーツ前橋にて表象文化論学会第12回大会が開催されます。。プログラムは学会HPでアップされました。 www.repre.org 今年は僕も以下のパネルで発表することになりました。 16:00­-18:00 研究発表(1日目) 場所:前橋市中央公民館5階501…

博士後期課程を修了しました。

2017年3月23日、博士後期課程を修了しました。3年間で博士論文を書くのは正直かなりしんどかったです。しかし、これ以上かけても良いのは書けない、とある程度のところで見切りをつけたことが結果的にうまく運び、3年で目標を一つ達成できたことは素直に嬉し…

SCMS2017から帰ってきました。

シカゴで開催されたSCMS2017への参加を終え、二日前に帰国しました。SCMSには修士のころから入会していましたが、参加・口頭発表をしたのは今回が初めてでした。 発表は初日、しかも僕は一番最初の枠(10:00~11:45)の一番最初の発表順を任されていたため、…

Presentation at 2017 Annual Conference of Society For Cinema and Media Studies

3月22日からシカゴでSociety for Cinema and Media Studiesの2017年度大会があります。博士後期課程3年間のうちに一度は行っておきたいと思っていたのですごく楽しみにしています。ただし、口頭発表もしないといけないので、それに向けた準備を仕上げていか…

シンポジウム「映像と性の政治 ―映画とその上映の実践から」のお知らせ

シンポジウムのお知らせです。3月5日、国際基督教大学で開催されるシンポジウム「映像と性の政治 ―映画とその上映の実践から」に登壇します。 僕は、「過ぎ去る列車と女性の表象 ―木下惠介『遠い雲』(1955)を中心に」というタイトルで発表します。僕の発表…

とりあえずの近況報告

前回のエントリーから一ヶ月以上放置してしまいましたが、生きています。周りは風邪やインフルエンザにかかってバタバタと倒れていて、僕もそろそろかかるんじゃないかとひやひやしていたが、今年はなぜか元気でありがたい。 この一ヶ月は博論と就職活動に注…

年の瀬恋愛ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日、2016年12月30日放送)

2016年12月30日にテレビ朝日で放送された年の瀬恋愛ドラマの第三夜『おっさんずラブ』をTverで観た。関西では放送されなかったので、ネット配信はありがたい。脚本は徳尾浩司、演出は瑠東東一郎。 独身サラリーマンの春田創一(田中圭)は、ある日、会社の上…

『ONE PIECE FILM GOLD』(宮本宏彰、東映、2016年)

年始映画一本目は人気漫画『ONE PIECE』を原作とした映画『ONE PIECE FILM GOLD』を観た。去年映画館へ観に行くかどうか悩み、結局行かずに上映終了になってしまった作品だった。去年は確かドラえもんの映画を年始めに観たから、今年もアニメにしようと思い…